出産や結婚、快気、新築など、人生の節目にいただいたお祝いに対して感謝の気持ちを伝える「内祝い」。
最近では配送で済ませるケースも増えていますが、親しい方やお世話になった方には直接手渡しで感謝を伝えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「どんな言葉で渡せばいいの?」「訪問のタイミングや服装は?」と不安になることもありますよね。
特に初めて内祝いを手渡しする方にとっては、マナーや言葉選びに戸惑う場面もあるかもしれません。
この記事では、内祝いを手渡しする際の基本マナーや注意点、目的別の挨拶例文まで丁寧にご紹介します。
相手に失礼なく、心からの「ありがとう」がしっかり伝わるよう、ぜひ参考にしてみてください。
内祝いは手渡しでもOK?|宅配との違いとメリット
内祝いというと、最近はギフトショップやネット通販で手配し、宅配で贈るのが一般的になりつつあります。
しかし、「直接手渡ししたい」という思いを持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、手渡しの内祝いが持つ良さや、宅配との違い、向いている相手についてご紹介します。
● 手渡し=丁寧・心のこもった印象
手渡しの最大の魅力は、何といっても感謝の気持ちを直接伝えられることです。
相手の顔を見て一言「ありがとうございました」と言葉を添えるだけで、ギフトの印象がぐっと温かいものになります。
訪問の手間はありますが、その分、丁寧で誠意のある印象を残すことができます。
● 宅配でもマナー違反ではない
もちろん、遠方に住んでいる方や忙しくて時間が取れない場合には、宅配での内祝いもマナーとしてはまったく問題ありません。
最近では「のし」やメッセージカードも同梱できるサービスが充実しており、失礼にあたることはありません。
ただし、近しい関係の方には手渡しの方がより好印象になる場合もあります。
● 手渡しが向いている相手とは?
手渡しは以下のような、比較的近しい間柄の方に向いています:
- 両親・祖父母:家族への感謝を直接伝える絶好の機会
- ご近所の方:地域のつながりを大切にする気持ちが伝わる
- 職場の上司や同僚:普段から顔を合わせる相手だからこそ、直接渡すことでより丁寧に
- 友人や親しい知人:気軽に訪問できる間柄であれば、直接渡すことでより心が伝わる
このように、内祝いは「宅配」でも「手渡し」でも失礼にはなりませんが、相手との関係性や状況に応じて、一番感謝が伝わる方法を選ぶことが大切です。手渡しには手間がかかるぶん、相手に与える好印象も大きくなります。
手渡しの基本マナー|訪問時の配慮と準備
内祝いを手渡しで渡す場合は、品物だけでなく「渡し方」や「訪問のマナー」も大切なポイントになります。
ちょっとした気遣いや準備で、相手により丁寧な印象を与えることができます。
ここでは、内祝いを気持ちよく手渡すための基本的なマナーをご紹介します。
● 事前連絡は必ず入れる
内祝いを渡すからといって、いきなり訪問するのはNGです。
相手にも都合がありますので、必ず事前に電話やメッセージで訪問の日時を相談しましょう。
「内祝いをお渡ししたいのですが、ご都合のよい日を教えていただけますか?」という一言が大切です。
● 相手の都合に配慮する
訪問時間は、早朝・食事の時間帯・夜遅くなどを避けるのが基本です。
とくに高齢の方や小さなお子さんがいる家庭の場合は、生活リズムに配慮しましょう。
また、約束の時間には必ず余裕を持って訪問し、長居しすぎないことも大切なマナーです。
● 清潔感のある服装で、風呂敷や紙袋に入れて持参
服装はフォーマルである必要はありませんが、清潔感があり落ち着いた印象のものを選びましょう。
また、内祝いの品物は風呂敷や紙袋などに丁寧に包んで持参します。
外から見てすぐに中身がわかるような袋や、ブランドのロゴが目立つショップバッグは避けると無難です。
● 渡すときは、紙袋から出して両手で丁寧に
訪問先で品物を渡す際には、紙袋や風呂敷から取り出し、相手の正面で向きを整えてから両手で渡します。
その際に、「つまらないものですが…」ではなく、
「感謝の気持ちを込めてご用意しました」などの前向きな言葉を添えると印象がより良くなります。
こうしたちょっとしたマナーや心配りが、内祝いをより丁寧であたたかいものにしてくれます。
品物だけでなく、「渡し方」にも心を込めることが、感謝の気持ちをしっかりと伝える第一歩です。
内祝いを手渡すときの挨拶文|シーン別例文集
内祝いを手渡しするときには、感謝の気持ちがしっかり伝わる一言を添えることが大切です。
形式張りすぎず、心を込めた自然な言葉を選ぶことで、相手にもあたたかい印象を与えることができます。
ここでは、内祝いの代表的な4つのシーンに合わせた実用的な挨拶例文をご紹介します。
そのまま使っても、自分らしくアレンジしてもOK。ぜひ参考にしてみてください。
■ 出産内祝い
出産祝いをいただいた方へ、赤ちゃん誕生の報告と感謝の気持ちを伝えます。
「このたびはご丁寧なお祝いをありがとうございました。
おかげさまで元気な赤ちゃんが生まれました。
ささやかですが、感謝の気持ちを込めて内祝いをお持ちしました。」
ポイント:赤ちゃんの様子や名前にふれると、より温かみのある印象に。
■ 結婚内祝い
結婚祝いをいただいた方へ、新生活の報告とお礼を伝えます。
「その節はご祝福をありがとうございました。
新生活も少しずつ落ち着いてまいりました。
ささやかですが、内祝いの品をお届けに伺いました。」
ポイント:「おかげさまで〜」と相手への感謝を含めると丁寧です。
■ 快気内祝い
お見舞いをいただいた方へ、回復の報告とお礼を伝えます。
「温かなお見舞いをありがとうございました。
無事に回復しましたので、ご挨拶と内祝いに伺いました。」
ポイント:快復報告に安心感を添えることで、相手にも喜んでもらえます。
■ 新築内祝い
新築祝いをいただいた方へ、住まいの報告と感謝の気持ちを伝えます。
「このたびは新居のお祝いをありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて、内祝いの品を持参しました。」
ポイント:訪問の際に「お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください」と伝えるのも◎。
どのシーンでも共通して大切なのは、「相手の気持ちに対してお礼を伝えること」です。
形式にこだわりすぎず、自分の言葉で丁寧に伝えることが一番のマナーになります。
言葉選びの注意点|失礼にならないフレーズとは
内祝いを手渡す際には、気持ちを丁寧に伝えることが大切ですが、言葉選びによっては無意識に失礼にあたってしまうこともあります。
特にお祝いごとのやり取りでは、縁起や敬語の使い方に細かい配慮が求められる場面も。
ここでは、失礼にならない言葉選びのポイントを解説します。
● 「お返し」という表現は避け、「内祝い」と伝える
つい口にしてしまいがちな「お返し」という言葉ですが、
これは「いただいたものに対して仕方なく返す」という印象を与える場合があり、お祝い事にはふさわしくありません。
代わりに、「内祝いとしてお持ちしました」「感謝の気持ちを込めて」など、
前向きで感謝を表す表現を使いましょう。
例:
- ✕「お返しを持ってきました」
- ○「内祝いとしてお持ちしました」
- ○「ささやかですが、お礼の気持ちです」
● 縁起の悪い言葉や重ね言葉を避ける
お祝い事には、不幸を連想させる言葉や繰り返しを意味する言葉を避けるのがマナーです。
たとえば以下のような言葉はNGとされています:
- 「繰り返す」「重ね重ね」「再び」「倒れる」「終わる」「切れる」
- 「返す」「失う」「流れる」「壊れる」なども注意が必要です
言い換えられる場合は、ポジティブな表現に置き換えるよう意識しましょう。
● 丁寧語・謙譲語に注意して、親しみと礼儀を両立させる
敬語の使い方にも注意が必要です。
相手が年上や目上の方であっても、過度にかしこまりすぎると逆に距離を感じさせてしまうことがあります。
かといって砕けすぎると礼を欠く印象にもなるため、
「丁寧だけど温かみのある言葉づかい」を心がけましょう。
例:
- ✕「つまらないものですが…」
→ ○「感謝の気持ちを込めてご用意しました」 - ✕「ご迷惑でなければ伺いたいのですが…」
→ ○「お時間よろしいときに、少しお伺いできればと思いまして」
いずれも、「恐縮しすぎる」「相手にネガティブな印象を与える」言い回しを避け、
前向きで感じの良い言葉に言い換えることがポイントです。
言葉のひとつひとつに気を配ることで、感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。
相手との関係性を大切にしながら、失礼のない、心のこもった言葉選びを心がけましょう。
感謝が伝わる、ちょっとした気配りのコツ
内祝いを手渡す際には、品物だけでなく「気持ち」をしっかり伝えることが何より大切です。
ちょっとした一言や心遣いがあるだけで、相手に喜ばれ、感謝の気持ちがより深く伝わります。
ここでは、簡単にできる気配りのポイントをご紹介します。
● 「品物はお口に合えば嬉しいです」など、相手への思いやりの一言を添える
品物を渡すときに、「お気に召していただければ幸いです」や「お口に合えば嬉しいです」といった、相手への配慮を感じさせる言葉を添えましょう。
押しつけがましくなく、自然な形で気持ちが伝わります。
● 子どもの写真を添えるのも喜ばれる(出産内祝いの場合)
出産内祝いの場合は、赤ちゃんの写真を一緒に添えると、より一層喜ばれます。
写真を見ることで、遠くにいても赤ちゃんの成長を感じてもらえ、あたたかい印象を与えられます。
● 可能であれば手書きのメッセージカードも◎
短くてもいいので、手書きのメッセージカードを添えると、心遣いが伝わります。
「このたびはありがとうございました」「感謝の気持ちを込めて」など、シンプルな言葉で十分です。
デジタル時代だからこそ、手書きの文字はより特別感を感じさせます。
こうした小さな気配りを積み重ねることで、内祝いの贈り物がただの品物以上の「心の贈り物」になります。
相手のことを思いながら丁寧に準備すると、感謝の気持ちがしっかり伝わり、より良い人間関係を築くきっかけにもなるでしょう。
まとめ
内祝いを手渡しする際は、丁寧なマナーと心のこもった挨拶が何より大切です。
手渡しならではの温かみを活かし、相手の都合に配慮した訪問や言葉選びで、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
また、挨拶文はシーンに合わせて使いやすい例文を参考にしつつ、自然な言葉で伝えることがポイント。
「お返し」という表現を避けるなど、言葉の選び方にも注意を払いましょう。
さらに、ちょっとした気配り—たとえば一言添えたり、手書きのメッセージカードを添えたり、出産内祝いなら子どもの写真を同封するなど—が、相手に喜ばれる秘訣です。
心を込めて内祝いを渡すことで、より良い人間関係が築けるはずです。
ぜひ今回のポイントを参考に、気持ちの伝わる内祝いの手渡しを実践してみてください。
