餞別に「のし」は必要? 書き方・選び方・渡し方まで徹底解説!

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職場の同僚やお世話になった方の退職・転勤・引っ越しなど、感謝の気持ちを込めて贈る「餞別」。いざ準備しようとすると、「のしは必要なのか」「どうやって書けばいいのか」「どれを選べばよいのか」など、意外と悩むポイントが多いものです。のし紙の選び方や表書きのルールには一定のマナーがあり、知らずに失礼になってしまうのではと不安になる方も少なくありません。

とはいえ、のしのマナーは決して難しいものではなく、基本さえ押さえておけば、誰でも丁寧で好印象な贈り方ができます。この記事では、そもそものしとは何かという基本から、餞別にふさわしいのしの選び方、正しい表書きや名前の書き方、渡し方のマナーまでを分かりやすく徹底解説します。贈る側の心遣いがしっかりと伝わるように、ぜひ最後までご覧ください。

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餞別に「のし」は必要?

餞別を用意する際、「のしを付けたほうがいいのか」「カジュアルな贈り物でも必要なのか」と迷う方は多いと思います。まずは、そもそも「のし」とは何か、そして餞別の場面でなぜ使われるのかを解説しながら、必要なケース・不要なケースを見ていきましょう。

そもそも「のし」とは何か?

「のし」とは、本来は「熨斗(のし)あわび」と呼ばれる、贈り物に添える縁起物が由来です。現代ではその風習が簡略化され、贈り物の包装紙に印刷された飾りや、水引とともに用いられる「のし紙」として定着しています。のし紙には、贈り物の目的や相手に合わせて適切な水引と表書きを記載し、礼儀や気持ちを形にして伝える役割があります。

つまり、のしは単なる飾りではなく、「この贈り物には意味と心が込められています」というメッセージでもあるのです。

餞別のシーンでのしが使われる理由

餞別は、旅立つ人や新しい道を歩む人に対して、「これまでの感謝」と「これからの応援」の気持ちを伝える贈り物です。そうした大切な節目には、品物だけでなく、気持ちを丁寧に形として表すマナーが求められます。のしを付けることで、相手に対する敬意や思いやりをより明確に示すことができ、好印象を与えることにもつながります。

特にビジネスシーンや目上の人への贈り物の場合、のしの有無はその人のマナー意識や常識の有無を問われることもあるため、付けるのが一般的です。

のしが必要なケース・不要なケース(フォーマル・カジュアルの違い)

のしの必要性は、贈る相手との関係性や、贈る場面の「格式」によって異なります。

たとえば、上司や取引先、目上の方に対する餞別、職場で複数人から集めて贈る場合など、フォーマルなシーンではのしを付けるのが基本的なマナーです。一方で、親しい友人や同僚へのカジュアルなお別れギフトなど、気軽な贈り物の場合は、必ずしも形式張ったのしを使わなくても構いません。かわいいラッピングや、メッセージカードで気持ちを伝える形でも、十分に心は伝わります。

ただし、相手やシチュエーションによって「のしがない=気を遣っていない」と誤解されることもあるため、迷ったときはつけておくほうが無難です。

餞別の「のし紙」の選び方

のし紙は見た目以上に「意味」を持つものです。特に水引の種類や表書きの内容は、贈るシーンや相手との関係性に合わせて正しく選ぶことが求められます。ここでは、基本となる水引の種類と意味、シーン別の選び方、そして実際にのし紙をどこで入手できるのかをご紹介します。

水引の種類(蝶結びと結び切り)の意味と使い分け

のし紙には必ずと言っていいほど「水引」が付いています。水引には種類があり、それぞれ意味が異なるため、贈り物の目的に合ったものを選ぶことが重要です。

蝶結び(花結び)は、何度でもほどいて結び直せる形状から「繰り返しても良いお祝いごと」に使われます。出産祝いや入学祝いなどが代表例ですが、餞別でも「今後また良い出会いがありますように」「何度でも会いたい」という願いを込める意味で、蝶結びが一般的に使われます。

一方、結び切りは一度結ぶとほどけないことから、「一度きりであってほしいこと(結婚やお見舞いなど)」に使われます。餞別では原則として使用しませんが、退職理由が病気などの場合には、状況に応じて結び切りを選ぶケースもあります。選び方に迷った場合は、蝶結びを選んでおくと安心です。

贈る相手(上司・同僚・友人)やシーン別の選び方

のし紙の選び方は、贈る相手との関係性や贈る理由によっても変わります。

たとえば、上司や取引先など目上の方に餞別を贈る場合は、白無地で格式のあるのし紙を選び、「御餞別」や「御礼」などの表書きにしましょう。文字も毛筆や筆ペンなどで丁寧に書くと好印象です。

同僚や友人など気心の知れた相手に贈る場合は、ややカジュアルなのし紙でも問題ありません。「ありがとう」「おつかれさまでした」など、手書きのメッセージカードを添えるのもおすすめです。最近では、かわいらしいデザインのミニのしシールや、カラフルな水引のものも多く、シーンに合わせて柔軟に選べます。

ただし、職場全体で贈るような場合は、カジュアルすぎるのし紙は避けたほうが無難です。TPOを意識して選びましょう。

コンビニ・文房具店・ネットで手に入るおすすめのし紙

のし紙は専門店だけでなく、意外と身近な場所でも手に入ります。

最も手軽なのはコンビニです。文房具コーナーに「のし袋セット」が置いてあることが多く、水引付きのものや、印刷済みの表書きが入ったものもあり、急な準備にも便利です。ただし選択肢は限られるため、こだわりたい場合にはやや物足りないかもしれません。

文房具店や百貨店の文具売り場では、種類が豊富で、用途別に分かれて販売されています。専門スタッフに相談できるのも安心です。

また、ネット通販では、デザイン性に優れたのし紙やオリジナル印刷対応のものもあり、他の人とかぶりたくないという方におすすめです。Amazonや楽天では、「のし紙 餞別」で検索すれば多数ヒットしますし、ロフトやハンズのオンラインショップにもユニークな商品があります。

のしの表書きの書き方

のし紙の「表書き」は、餞別の意味や贈る目的を伝える大切な要素です。正しく書くことで、相手に失礼のない丁寧な気持ちを伝えられます。一方で、表書きは言葉の選び方や名前の書き方に迷いやすいポイントでもあります。ここでは、適切な表書きの種類や書き方の基本を解説していきます。

「御餞別」「御礼」「贈呈」などの正しい使い分け

餞別に使う表書きとして最も一般的なのは「御餞別」です。退職や転勤、引越しなど、相手が環境を変える際に贈る金品に対して広く使えます。

「御礼」は、何らかの感謝の気持ちを伝えるときに用いられます。たとえば、送別会の幹事をしてくれた人や、特別なサポートを受けた相手へのお礼として使うのに適しています。

「贈呈」や「謹呈」などの表現は、よりフォーマルで格式高い言い回しになりますが、日常的な餞別には少し堅すぎる印象を与えることもあります。会社名義で公式に贈る場面や、式典のような場では使われることがあります。

また、「ありがとう」や「おつかれさま」といったカジュアルな表現は、親しい友人や同僚への餞別に向いており、最近ではこうした表書きが印刷されたのし紙やメッセージカードも多く販売されています。

表書きの具体例と間違いやすいポイント

表書きには基本的に、上段に贈る目的(御餞別、御礼など)、下段に贈り主の名前を書きます。ここで注意したいのは、敬称や肩書きを入れないというマナーです。たとえば、「山田課長」「山田様」と書くのはNGです。名前だけをフルネーム、もしくは姓だけで書きます。

また、表書きの文字は楷書で丁寧に、縦書きで書くのが基本です。毛筆や筆ペンを使用するのが望ましいですが、難しい場合は黒のサインペンでも構いません。ただし、ボールペンや鉛筆は避けましょう。

誤字脱字にも注意が必要です。「餞別」の「餞」や「御礼」の「礼」など、普段あまり書かない漢字を間違えると、せっかくの気持ちが台無しになってしまうことも。書く前に一度、見本や手本を確認しておくと安心です。

連名・個人・会社名で贈る場合の書き方のコツ

餞別は個人で贈ることもあれば、グループや会社として連名で贈る場合もあります。それぞれの書き方にはマナーがあります。

個人で贈る場合は、下段中央にフルネームを書きます。名前が長い場合でも、読みやすくバランスよく配置することが大切です。

2人〜3人の連名で贈る場合は、中央に代表者の名前を書き、その左側にもう一人(または二人)の名前を並べて書きます。地位や年齢が高い順に並べるのが基本です。

4人以上になる場合は、代表者の名前の下に「他一同」や「○○課一同」「有志一同」などと書くのが一般的です。もし全員の名前を記したい場合は、別紙に名簿を添える形でも構いません。

会社名義で贈る場合は、会社名を中央に書き、その下に「代表取締役 ○○○○」や「営業部一同」などと記載します。のし紙の大きさやバランスに応じて書く位置を調整し、整った印象にしましょう。

名前の書き方と位置のルール

のし紙やのし袋に記す名前は、贈る相手への礼儀や心遣いを表す大切な要素です。形式や人数、使う用紙によって適切な書き方や位置があります。ここでは、名前の書き方に関する基本ルールと、よくある迷いどころを丁寧に解説します。

フルネーム?苗字だけ?書くべき内容

基本的には、個人で贈る場合はフルネームを縦書きで書くのが正式なマナーです。氏名のバランスを見て、中央下部に配置するのが一般的です。名前だけでなく、「山田太郎」などとフルで記載することで、誰からの贈り物かがはっきりと伝わり、フォーマルな印象になります。

ただし、相手と非常に親しい関係にある場合や、カジュアルな贈り方をしたい場合には、苗字だけ、あるいは名前だけで記載しても問題ないこともあります。ただし、ビジネスシーンや目上の方への餞別では、なるべくフルネームを使うようにしましょう。

また、「○○様」「△△部長」などの敬称や肩書きは書かないのがルールです。のし紙の名前欄は贈り主を記す場なので、丁寧な気持ちはあっても敬称をつけてしまうと逆にマナー違反になります。

連名のバランスよい書き方

複数人での連名の場合、人数によって名前の書き方が異なります。

2〜3人程度で連名にする場合は、中央に最も目上の人の名前を記し、左側に年齢や地位が下の人の名前を並べて書きます。文字のサイズや行間を揃えて、バランスよく整えることがポイントです。

例:
(中央)山田太郎
(左側)佐藤花子 鈴木一郎

4名以上の連名では、名前をすべて書くと見た目が窮屈になるため、「○○一同」「営業部一同」「有志一同」などの表記を使うのが一般的です。この場合、別紙に全員の名前を記したリストを添えると、受け取った方にも親切です。

会社名で贈る場合は、会社名を中央に書き、その下に「営業部一同」「代表取締役 ○○○○」などと役職や組織名を添えるようにします。

印刷とのし袋に手書きを組み合わせるときの注意点

市販ののし袋には、すでに「御餞別」や「御礼」などの表書きが印刷されているものが多くあります。これを使用する場合でも、名前はできるだけ手書きで書くのが望ましいです。手書きの名前は気持ちが伝わりやすく、丁寧さを感じてもらえるからです。

印刷との組み合わせで注意したいのは、筆記具の種類や文字の大きさです。印刷が筆文字風の場合、名前をボールペンなどで書くとチグハグな印象になってしまいます。可能であれば、筆ペンやサインペンの黒インクを使い、印刷と調和するように書くとよいでしょう。

また、手書きが苦手であっても、シールやスタンプではなく、できるだけ自筆で記入するよう心がけることで、形式的な贈り物ではなく「気持ちのこもった贈り物」であることが伝わります。

餞別の「のし」の使い方・渡し方のマナー

餞別を贈る際には、のし紙の使い方や渡し方にもマナーがあることを意識することが大切です。細かい部分でも気を使うことで、贈り物がより一層感謝や敬意を表現するものとなります。ここでは、のし袋の向きや包み方から、渡すタイミング、さらには直接会えない場合の郵送マナーまでを解説します。

のし袋の向き・包み方・お金の入れ方

まず、のし袋の向きについてですが、のし袋には表裏があり、表側には「のし」のデザインが施されている方を外側にするのが基本です。折り目がある場合は、その折り目を内側にして、文字の向きが上向きになるように包むのが正しい向きです。

次に、お金の入れ方についてですが、お金は必ず「新札」を使用します。折り方は、1枚のまま入れるのがマナーで、折りたたんで入れるのは避けましょう。お金の向きは、人物像が上に向くように入れることがポイントです。また、封筒の内側にお金を入れる際、折り目を付けずにスムーズに入れるよう心がけてください。

包み方としては、のし袋のフラップを折りたたんでしっかりと閉じ、封をするときはテープやシールで留める場合でも、あまり派手すぎないように注意します。余計な装飾を避け、シンプルで丁寧に包みましょう。

渡すタイミングとセリフ(例:「今までありがとうございました」など)

餞別を渡すタイミングも重要です。相手が退職や転勤の際、引越しなど、別れの場面で渡すのが最適です。渡すタイミングは、できるだけ穏やかで感謝を伝える瞬間を選びましょう。タイミングとしては、最終的な挨拶を交わした後や、お別れの挨拶をする際が一般的です。

渡す際のセリフとしては、**「今までありがとうございました」「新しい場所でも頑張ってください」**など、感謝の気持ちや励ましの言葉を添えることが大切です。相手がどんな立場であっても、心からの言葉を伝えるよう心がけましょう。

例えば:

  • 「長い間お世話になりました。これからのご活躍をお祈りします。」
  • 「今までのご指導に感謝しています。新しい環境でも頑張ってください。」

これらのセリフは、直接的な感謝や励ましを込めたもので、相手にも心温まる気持ちを伝えることができます。

直接会えないときの郵送マナー(添え状の例など)

もし、直接会えない場合や遠方にいる場合は、餞別を郵送することになります。その際も、きちんとしたマナーを守ることが大切です。郵送の場合、のし袋がシワにならないように注意して包み、封筒に入れて送るのが基本です。

また、郵送時には添え状を同封することが一般的です。添え状には、感謝の気持ちやお礼の言葉を簡潔に書き添えると良いでしょう。添え状の例としては、次のような文が適しています。

例:

  • 「突然のお知らせとなりますが、○○のため、餞別をお送りさせていただきます。これからもお元気でご活躍ください。お手元に届きましたらご確認ください。」
  • 「お世話になった○○様に心ばかりのお礼として、餞別をお送りさせていただきます。新たな環境でのご活躍をお祈りしています。」

封筒に「餞別」や「御礼」の表書きが書かれたのし袋を入れた後、上記のような添え状を同封すると、相手により温かい印象を与えられます。

まとめ|心を伝える餞別には「のし」の気配りを

餞別を贈る際の「のし」や渡し方には、基本的なマナーがいくつかあります。この記事では、のし紙の選び方から表書きの書き方、渡すタイミングや郵送時の注意点まで、実際に餞別を贈る際に必要な知識を分かりやすく解説しました。

まず、餞別に「のし」が必要かどうかは、シーンや相手との関係によって異なりますが、一般的にはフォーマルな贈り物にはのしをつけることが望ましいです。また、のし袋の向きや包み方、名前の書き方にもルールがありますので、それを守ることで、相手に対して失礼なく感謝の気持ちを伝えることができます。

さらに、贈り物の額やシーンに応じたのし紙の選び方や、直接会えない場合の郵送方法についても理解しておくと、より丁寧な対応ができます。

最後に、餞別を渡す際には、感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。渡すタイミングや言葉に気をつけ、相手に温かい印象を与えるよう心がけましょう。この記事を参考に、次回の餞別の準備がスムーズに進み、贈り物を通じて相手との良い関係が築けることを願っています。

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