大切な人の訃報を受けたとき、「お悔やみの気持ちを伝えたいけれど、どんな言葉を選べばよいのか分からない…」と悩む方は多いのではないでしょうか?
お悔やみ状は、故人を偲び、ご遺族を思いやる大切な手紙です。しかし、普段あまり書く機会がないため、言葉遣いやマナーに戸惑ってしまうことも少なくありません。さらに、不適切な表現を使ってしまうと、ご遺族に不快な思いをさせてしまうこともあるため、注意が必要です。
本記事では、 「お悔やみ状を書くときに迷わない!」 をテーマに、失礼にならない表現のポイントや、状況別の例文を分かりやすく解説します。
また、送るタイミングや適切な手段についても詳しく紹介するので、いざというときに慌てずに対応できるようになります。
「気持ちを込めたお悔やみ状を適切に送りたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
お悔やみ状とは?基本マナーを押さえよう
お悔やみ状は、故人を偲び、ご遺族に対して哀悼の意を伝える大切な手紙です。しかし、普段あまり書く機会がないため、「どのような場面で送るのか」「どんな内容を書けばよいのか」と迷う方も多いでしょう。ここでは、お悔やみ状の基本的な役割や送るタイミング、適切なケースについて解説します。
● お悔やみ状の役割と意義
お悔やみ状には、大きく分けて以下のような役割があります。
- 故人を偲ぶ気持ちを伝える
亡くなった方への哀悼の意を表し、その人の生前のご縁に感謝することが目的です。 - ご遺族への励ましやお悔やみを伝える
ご遺族は深い悲しみにあるため、心を込めた言葉で労わることが大切です。 - 直接会えない場合の弔意の表明
遠方に住んでいたり、葬儀に参列できない場合でも、手紙を通じて気持ちを伝えることができます。
お悔やみ状は、単なる形式的なものではなく、亡くなられた方への敬意と、ご遺族への思いやりを込めて送るものです。
● いつ送るべきか?(訃報を知った直後・葬儀後・忌明けなど)
お悔やみ状を送る適切なタイミングは、状況によって異なります。
• 訃報を知った直後
訃報を受けたら、なるべく早めに送るのが望ましいです。葬儀前であれば、通夜や告別式の前に届くように手配するとよいでしょう。
• 葬儀後(初七日・四十九日前後)
葬儀に参列できなかった場合は、葬儀後1週間~1カ月以内を目安に送ります。四十九日(忌明け)までに届くようにすると、遺族の気持ちが落ち着いた頃に受け取ってもらえます。
• 忌明け(四十九日以降)
訃報を遅れて知った場合は、忌明けを過ぎても問題ありません。その場合は、遅くなったことへのお詫びを添えるとよいでしょう。
できるだけ早く送ることが理想ですが、ご遺族が落ち着くタイミングも考慮すると、より心遣いのあるお悔やみ状になります。
● どんな場合に送る?(香典を送る際・弔問できない場合など)
お悔やみ状を送るケースには、いくつかのパターンがあります。
- 香典を送る際
遠方に住んでいて葬儀に参列できない場合や、直接香典を渡せない場合に、お悔やみ状を添えて送ります。香典とともに手紙を送ることで、弔意をより丁寧に伝えることができます。 - 弔問できない場合
仕事や体調の都合などで通夜・葬儀に行けなかった場合に、お悔やみ状を送ることで、ご遺族への気遣いを示すことができます。 - 特に親しかった方のご家族に送る場合
友人や同僚など、特に親しかった方が亡くなった際、そのご家族に対して手紙を送ることもあります。「生前お世話になった感謝の気持ち」を伝えることで、ご遺族の心の支えになることもあります。 - 喪中の方へ年賀状の代わりに送る場合
喪中はがきを受け取った際に、新年の挨拶を控えつつ、哀悼の意を伝えるために送ることもあります。「寒中見舞い」などの形で書くと丁寧な印象になります。
お悔やみ状は、ただ形式的に送るのではなく、「ご遺族の気持ちに寄り添いながら、適切なタイミングで送ること」が大切です。
訃報を知ったタイミングや状況によって、どのように送るべきかを判断し、心のこもった言葉で弔意を伝えましょう。
失礼にならないお悔やみ状の書き方【マナーと注意点】
お悔やみ状を書く際には、マナーを守り、失礼のないように配慮することが大切です。特に、言葉の選び方や表現には注意が必要です。ここでは、避けるべき「忌み言葉」、故人を偲ぶ際の適切な表現、お悔やみ状にふさわしい便箋や封筒の選び方について解説します。
避けるべき「忌み言葉」とは?
お悔やみ状では、相手の気持ちに配慮し、不適切な言葉を避けることが重要です。特に「忌み言葉」と呼ばれる表現は、縁起が悪いとされるため使わないようにしましょう。
- 「不幸が続く」ことを連想させる言葉
• 例:「重ね重ね」「くれぐれも」「再び」「続く」「次々と」「繰り返し」
• 理由:ご遺族に「不幸が繰り返される」ことを連想させてしまうため、不適切です。 - 死を直接表す言葉
• 例:「死」「死亡」「急死」「生きていた頃」
• 理由:ストレートな表現は、ご遺族にとって辛いものとなるため、「ご逝去」「永眠」「ご生前」といった柔らかい表現に言い換えましょう。 - 不吉な言葉や冷たい印象を与える言葉
• 例:「浮かばれない」「迷う」「悲惨」「終わる」
• 理由:故人を悪く言うように聞こえたり、ご遺族の悲しみを強調してしまう可能性があるため、避けるのが無難で
🔹 適切な言い換え例

これらの言葉遣いを意識することで、ご遺族に対する配慮が伝わります。
故人を偲ぶ気持ちを伝える表現のコツ
お悔やみ状では、ご遺族の悲しみに寄り添いながら、故人への敬意を込めた表現を選びましょう。
- ご遺族を気遣う言葉を入れる
• 例:「突然のことで、お悲しみはいかばかりかと拝察いたします。」
• 例:「ご家族の皆様のご心痛を思うと、胸が締め付けられる思いです。」
→ ご遺族の悲しみに共感し、思いやる言葉を添えると、温かみのあるお悔やみ状になります。 - 故人の生前の姿を讃える
• 例:「○○様には、これまで大変お世話になり、温かいお人柄に何度も助けられました。」
• 例:「○○様のご功績は、多くの方々の心に深く刻まれていることと思います。」
→ 故人への感謝や尊敬の気持ちを伝えることで、ご遺族の心の支えとなる言葉になります。 - 適切な結びの言葉を使う
• 例:「皆様のご健康とお心の平安を心よりお祈り申し上げます。」
• 例:「どうかご無理をなさらず、お体を大切になさってください。」
→ ご遺族を気遣う言葉で締めくくると、より心のこもった手紙になります。
お悔やみ状に適した便箋・封筒の選び方
お悔やみ状は、できるだけシンプルで格式のあるものを選ぶことがマナーとされています。
- 便箋の選び方
✅ 白無地の便箋が基本
• 装飾や柄のない、白い便箋を使用するのが一般的です。
• 横書きよりも「縦書き」が正式とされています。
✅ 淡い色の罫線入りでもOK
• 黒や濃い色の罫線は避け、薄いグレーやブルーの罫線なら使用可能です。 - 封筒の選び方
✅ 白無地の封筒(和封筒が望ましい)
• 封筒も白無地のものを選びます。二重封筒(封筒が二重になっているもの)は「不幸が重なる」とされるため避けましょう。
✅ 郵送する場合は「弔事用切手」を使用
• 通常の切手でも問題ありませんが、弔事用切手(白菊や蓮の絵柄の切手)を使用するとより丁寧な印象になります。
お悔やみ状を書く際には、マナーを押さえることが大切です。
心を込めたお悔やみ状を送ることで、ご遺族の気持ちに寄り添い、故人への敬意を示すことができます。
【例文集】状況別お悔やみ状の文例
お悔やみ状は、相手との関係性や状況によって適切な言葉遣いや表現を選ぶ必要があります。ここでは、一般的なケースからビジネスシーン、特殊なケースまで、幅広い状況に対応できる文例をご紹介します。
(1) 一般的なお悔やみ状の例文
● 友人・知人向けの例文
(縦書きが基本ですが、横書きでも問題ありません)
拝啓
○○様のご逝去の報に接し、驚きとともに深い悲しみに包まれております。
生前はいつも温かいお心遣いをいただき、楽しい思い出がたくさんございます。今でも信じられない気持ちでいっぱいです。
心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様のご心痛をお察しし、お悔やみ申し上げます。どうかお体を大切になさってください。
敬具
● 遠方の親戚向けの例文
拝啓
このたび○○様のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
遠方におりますため、直接お参りに伺えず申し訳ございません。生前のご厚情に感謝し、改めて故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ご家族の皆様もどうかご自愛くださいませ。
敬具
(2) ビジネスシーンでのお悔やみ状の例文
● 取引先・上司・同僚・部下向けの例文
拝啓
貴社○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
生前は多大なるご指導を賜り、心より感謝申し上げます。突然のご訃報に接し、今はただ哀惜の念に堪えません。
ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと存じますが、どうかご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具
● 会社として送る場合の例
株式会社○○
代表取締役 △△ △△ 様
謹啓
このたび、貴社○○様のご逝去の報に接し、社員一同深い悲しみに包まれております。
○○様のご功績に敬意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
また、ご遺族ならびに貴社の皆様のご心痛をお察し申し上げ、心よりお悔やみ申し上げます。
謹白
(3) 特殊なケースのお悔やみ状の例文
● 突然の訃報を受けた場合
拝啓
突然のご訃報に接し、未だ信じられない思いでおります。○○様には大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご家族の皆様のご心痛をお察し申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
敬具
● お悔やみの手紙と香典を一緒に送る場合
拝啓
○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
直接お参りに伺えず誠に申し訳ございませんが、心ばかりのお香典を同封いたします。ご霊前にお供えいただければ幸いです。
故人のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様におかれましてもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具
● 喪中の人へ送る年賀状の代わりの挨拶状(寒中見舞い)
拝啓
寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
このたびのご喪失を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。新年のご挨拶を控えさせていただくべきところ、寒中見舞いとしてご挨拶申し上げます。
寒さ厳しき折、どうかお体を大切になさってください。
敬具
お悔やみ状を書く際には、状況に適した文例を参考に、心を込めたお悔やみの気持ちを伝えましょう。
お悔やみ状の送り方・タイミング・手段
お悔やみ状は、故人を偲び、ご遺族に哀悼の意を伝える大切な手紙です。失礼のないよう、適切な手段やタイミングを選ぶことが重要です。ここでは、手書き・メール・LINEのマナー、送る時期の目安、同封すべきものについて詳しく解説します。
● 手書きがベスト?メールやLINEでは失礼になる?
お悔やみ状は基本的に 手書き で送るのが最も丁寧で、正式なマナーとされています。
✅ 手書きのお悔やみ状のメリット
• 手書きは温かみがあり、故人や遺族への敬意が伝わる
• 一般的なマナーとして、弔事にふさわしいとされている
• 便箋・封筒を選ぶことで、より丁寧な印象を与えられる
❌ メールやLINEは避けるべき?
• カジュアルな関係(親しい友人・同僚) ならメールやLINEでも問題ない場合もある
• ビジネス関係や目上の方 には不適切(失礼に当たる可能性が高い)
• 簡単なメッセージで済ませるのではなく、できるだけ手書きの手紙を送るのが望ましい
📌 どうしてもメールやLINEを使う場合のポイント
• 簡潔に、丁寧な言葉遣いを心がける
• 長文は避け、正式なお悔やみ状は別途送る
• 返信を求めない(ご遺族に負担をかけないようにする)
💬 メール・LINEの例文(友人・同僚向け)
「○○さんのご逝去の報に接し、深い悲しみを感じています。心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のご心痛を思うと胸が痛みますが、どうかご自愛ください。」
● 送るタイミングの目安(葬儀前・葬儀後・四十九日)
お悔やみ状を送る時期には、いくつかのタイミングがあります。適切な時期を選びましょう。

✅ 訃報を知ったら、なるべく早く送るのがマナー
✅ 遅くとも四十九日までに届くようにする
💡 「遅れてしまった場合は?」
• 「ご訃報を遅ればせながら知り、驚いております」と一言添える
• お詫びの言葉を入れつつ、心からの哀悼の意を伝える
● 同封すべきもの(香典・供花・お供え物)
お悔やみ状を送る際に、一緒に同封できるものがいくつかあります。
- 香典(現金書留で送る)
✅ 直接弔問できない場合、香典を送ることが一般的
✅ 現金書留封筒 を使用し、白無地の封筒に入れて送る
✅ 香典袋には「御霊前(仏教・神道・キリスト教共通)」または「御香典(仏教)」と記載
💡 香典を送る際のお悔やみ状の一例
「本来であれば直接お悔やみに伺うべきところ、遠方のため叶わず、心ばかりではございますが香典を同封いたしました。ご霊前にお供えいただければ幸いです。」
- 供花・お供え物
香典の代わりに、供花やお供え物を送るケースもあります。
✅ 供花(お悔やみの花)
• 白や淡い色の花が基本(菊、百合、カーネーションなど)
• 葬儀に間に合うように花屋を通じて手配
✅ お供え物(食品・線香など)
• 和菓子や果物、線香などが適している
• 宗教や地域の習慣に注意(神道では線香は使わないことが多い)
💡 供花・お供え物を送る際の手紙の例
「心ばかりではございますが、○○様を偲び、お花をお送りいたしました。ご霊前にお供えいただければ幸いです。」
大切なのは、ご遺族の気持ちを思いやり、慎重に対応することです。お悔やみ状を適切な方法で送り、故人を偲ぶ気持ちを伝えましょう。
まとめ
お悔やみ状は、故人を偲び、ご遺族の悲しみに寄り添う大切な手紙です。言葉遣いやタイミング、状況に応じた文面を選ぶことが重要で、忌み言葉を避け、心を込めた表現を心がけましょう。手書きが基本ですが、親しい関係の場合はメールやLINEも許容されます。送るタイミングは、訃報を知った直後から四十九日までが目安で、香典や供花を同封する際はその旨を丁寧に伝えます。何より大切なのは、相手を思いやる気持ちをしっかりと伝えることです。
