餞別の表書きに迷ったらこれ!正しい書き方とシーン別マナー早わかりガイド

スポンサーリンク

退職する上司へ、異動する同僚へ、あるいは新天地に旅立つ友人へ――。
人との別れや門出に際して、感謝や応援の気持ちを込めて贈る「餞別(せんべつ)」は、日本ならではの美しい習慣です。

しかし、いざ餞別を用意しようとすると、「表書きは何と書けばいいの?」「“餞別”とだけ書くのは失礼?」「どんな袋を使えばいいの?」と、意外に迷うポイントが多いものです。特に職場や目上の方へ渡す場合は、マナーを誤ると失礼にあたることもあるため、正しい知識を身につけておくことが大切です。

本記事では、そもそも餞別とはどういった贈り物なのかという基本から、のし袋の選び方、表書きの正しい書き方、そして贈る相手やシーンに応じた使い分けまで、実例を交えてわかりやすく解説していきます。また、間違いやすいNG例や、餞別を渡すタイミング・渡し方のマナーもあわせてご紹介します。

「失礼のない形で、しっかり気持ちを伝えたい」――そんなあなたのための、餞別マナー完全ガイド。この記事を読めば、もう表書きで迷うことはありません。

スポンサーリンク

餞別袋の基本マナー

餞別を渡す際にまず押さえておきたいのが、「のし袋」の選び方と使い方です。ただお金を包むだけではなく、その袋や包み方にも相手への敬意や心遣いが表れます。ここでは、基本的なマナーについて順に見ていきましょう。

のし袋の種類と水引の選び方

餞別に使うのは、一般的に紅白の水引がついたのし袋です。水引にはさまざまな色や形がありますが、餞別には「お祝い」や「はなむけ」の意味を込めるため、紅白のものを選ぶのが適切です。

また、水引の結び方には大きく分けて「蝶結び」と「結び切り」があります。これにはそれぞれ意味があり、用途によって使い分けが必要です。

蝶結びと結び切りの違い

蝶結び(花結び)は、何度も結び直せることから、「繰り返しても良いお祝い」に使われます。たとえば出産祝いや昇進祝いなど、喜びごとが何度あってもよい場面にふさわしい結び方です。

一方、結び切りは一度結ぶとほどけない形で、「一度きりであってほしいこと」に用いられます。たとえば結婚祝いや病気見舞いなどが該当します。

餞別の場合、一般的には蝶結びの水引が選ばれます。これは「何度あってもよい門出」「縁が続くことを願う気持ち」を込められるためです。ただし、結婚退職など「けじめ」の意味合いが強い場合には、結び切りを使うこともあります。

中袋の使い方とお札の入れ方

のし袋には、金額や名前を記入する**中袋(中包み)**が付いていることがほとんどです。中袋には、表に金額、裏に自分の住所と名前を記載します。金額を書くときは、「金五千円」「金壱万円」など、旧字体や漢数字を使うのが正式です。

また、お札の向きにも注意しましょう。お札は表側(人物の顔がある面)を上にして、肖像が上に来るように入れるのが基本です。
そして、餞別では新札を使うことが一般的です。これは、あらかじめ準備していたこと=相手を思う気持ちの表れとされるためです。

ただし、「急な異動」など予期せぬ場面では新札にこだわらず、きれいなお札を使う配慮で十分です。


このように、のし袋一つとっても大切なマナーがいくつもあります。正しい選び方と包み方を知っておくことで、あなたの気持ちがより丁寧に伝わるはずです。

表書きの正しい書き方

餞別を包む際、のし袋の「表書き」に何を書くかは非常に重要です。言葉の選び方一つで、贈る相手への敬意や場面に合った気遣いが伝わります。このセクションでは、表書きの意味と選び方、文字の書き方まで、基本マナーをわかりやすくご紹介します。

「餞別」「御餞別」「はなむけ」表書きの違いと選び方

表書きにはいくつかの種類がありますが、どれを使うかは贈る相手との関係性やシーンによって異なります。

  • 「御餞別」:最も一般的で丁寧な表現。目上の人や職場関係の方に贈る場合に適しています。フォーマルな場ではこれを選べば間違いありません。
  • 「餞別」:ややカジュアルな印象があり、同僚や友人、親しい相手に使われます。気軽な贈り物として選ぶ場合はこちらを使ってもOKです。
  • 「はなむけ」:古風で温かみのある言葉で、旅立ちや門出を祝う場面にぴったり。親しい友人や家族に対して使うと、気持ちがやさしく伝わります。

どれを選ぶか迷ったときは、「御餞別」を選べばどんなシーンにも対応できます。

表書きに使う筆記具のマナー

表書きはできる限り毛筆や筆ペンで書くのがマナーとされています。毛筆が難しい場合は、筆ペンでも十分丁寧な印象を与えられます。

ボールペンやサインペンなど、普段使いのペンで書くのは避けましょう。どうしても筆記具がない場合でも、濃いめの黒インクを選び、細すぎない字で書くとよい印象になります。

文字は濃く、丁寧に、中央にバランスよく配置することを意識しましょう。美しい字でなくても、「丁寧に書こうとした心遣い」が相手に伝わることが大切です。

名前の書き方にもルールがある

表書きの下段には、贈り主の名前を記入します。こちらもシーンに応じて書き方を変えるのがマナーです。

  • 個人で贈る場合:表書きの真下にフルネームを縦書きで書きます。
  • 会社名義で贈る場合:「株式会社〇〇」や「〇〇一同」などとし、役職名は省略するのが一般的です。
  • 連名で贈る場合:2名までなら、名前を並べて書くのが基本。3名以上の場合は「〇〇一同」と記し、別紙に全員の名前を添えると丁寧です。

また、複数名の連名で贈る場合は、名前の並び順にも注意を払いましょう。目上の人や年長者を右側(上座)に書くのが基本です。


正しい表書きは、贈る相手への心遣いそのもの。マナーに則った丁寧な表現は、受け取る人の印象をより良いものにしてくれます。

シーン別!おすすめの表書き文例集

餞別の表書きは、贈る相手の立場や状況に合わせて言葉を選ぶことが大切です。ここでは、よくあるシーンごとにおすすめの表書き文例をご紹介します。迷ったときの参考にしてみてください。

退職・定年を迎える方へ

退職や定年などで職場を離れる方には、ねぎらいや感謝の気持ちを込めた表書きがふさわしいです。

  • 「御餞別」…目上の方や上司へ、もっとも丁寧な表現。
  • 「餞別」…親しい同僚や部下へ、カジュアルな印象に。
  • 「感謝」や「御礼」…長年の労をねぎらう気持ちが伝わります。

例:
上司へ贈る場合:「御餞別」+フルネーム
親しい同僚へ:「餞別」+「〇〇一同」

転勤・異動する方へ

異動や転勤は、新しい環境への門出でもあるため、明るく前向きな表現が好まれます。

  • 「御餞別」…目上の人へ丁寧に。
  • 「はなむけ」…友人や親しい同僚にぴったりの温かみのある表現。
  • 「ご栄転御祝」…栄転であれば祝意を込めた表現に変えても◎。

例:
同僚へ:「はなむけ」+個人名または一同
上司へ:「御餞別」+フルネーム

結婚退職・寿退社する方へ

結婚に伴って職場を離れる場合は、人生の新たな門出を祝う気持ちを表しましょう。

  • 「御祝」…結婚を祝う気持ちが伝わる万能表現。
  • 「寿」…結婚を示す伝統的で華やかな表現。
  • 「御餞別」+「寿」もOK…退職と祝いの両方を込める場合に。

例:
女性社員が寿退社する場合:「寿」または「御祝」+一同名義で丁寧に
親しい関係であれば:「はなむけ」+名前でも温かみが出ます

留学・引越し・旅立ちなど、私的な門出の場合

職場以外のプライベートな餞別、たとえば友人の引越しや留学、旅立ちの際は、ややカジュアルな表現でも問題ありません。

  • 「はなむけ」…心を込めた旅立ちの応援として。
  • 「御餞別」…あらたまった印象にしたい場合。
  • 「門出祝」「旅立ちの祝」なども個性的で気持ちが伝わります。

例:
留学する友人に:「はなむけ」+個人名
引越しで遠方へ行く親戚に:「御餞別」+名字のみ


表書きに正解はひとつではありません

どの表現を選ぶかは、贈る相手との関係性や、込めたい気持ちによっても変わってきます。大切なのは、相手の立場を思いやった言葉を選ぶことです。この記事で紹介した文例を参考に、自分らしい餞別の形を見つけてくださいね。

やってしまいがちなNG例と注意点

餞別を渡すときは、気持ちを込めるのはもちろんのこと、マナーを守ることも大切です。しかし、意外と見落とされがちなポイントも多く、「知らずにやってしまった…」という失敗も珍しくありません。ここでは、よくあるNG例とその理由を紹介します。正しい知識で、気持ちがしっかり伝わる贈り物にしましょう。

仏事用の袋を使ってしまう

一番多い間違いのひとつが、「不祝儀袋(仏事用ののし袋)」を誤って使ってしまうことです。のし袋には用途があり、餞別では紅白の水引がついたものを使用するのが基本です。

仏事用の袋は、黒白や双銀の水引が使われていたり、のしが付いていなかったりします。これらは弔事に使うものなので、餞別には絶対に避けるべきです。購入する際には、パッケージに「御祝」や「御餞別」などの用途が書かれているかを確認しましょう。

結び切りを間違って使う

水引の「結び方」にも注意が必要です。餞別など繰り返し起きてほしいお祝いごとには「蝶結び(花結び)」を使います。一方、「結び切り」は一度きりで終わる場面(結婚や弔事など)に用いるものです。

たとえば、転勤や退職の餞別で「結び切り」の袋を選んでしまうと、「二度と戻ってこない」といった不吉な印象を与えることもあります。表書きだけでなく、水引の種類もしっかり確認する習慣をつけましょう。

表書きが略式・カジュアルすぎる

カジュアルな贈り物ならば柔らかい表現でも問題ない場合がありますが、職場関係やフォーマルなシーンでは略式や砕けた表現は控えるのが無難です。

例えば、「餞別」の代わりに「プレゼント」「ありがとう」「Good luck!」などと書いてしまうと、場にそぐわない印象を与えます。表書きには、相手への敬意や場面に合った言葉遣いが求められるため、日本語で正式な表現を使うことが大切です。

ボールペンで書いてしまう

表書きや名前をボールペンやサインペンで書いてしまうのも、実は避けるべき行為のひとつ。ボールペンはカジュアルな筆記具とされており、フォーマルな贈答の場にはふさわしくありません。

特に目上の方への餞別や、改まった場での贈り物には、毛筆や筆ペンで丁寧に書くのがマナーです。どうしても筆が使えない場合でも、せめて濃い黒インクの万年筆や筆ペン風のマーカーを選びましょう。


これらのNG例は、どれも「うっかり」や「知らなかった」で起きてしまいがちです。けれど、少しの知識と注意で防ぐことができます。せっかくの餞別だからこそ、形式にとらわれすぎずとも、相手への思いやりが感じられるマナーを守ることが大切です。

まとめ・迷ったときのチェックポイント

餞別は相手への感謝やお祝いの気持ちを込めた大切な贈り物です。正しい表書きや袋、筆記具を選ぶことで、より心が伝わります。表書きは「御餞別」や「餞別」「はなむけ」など、シーンに合わせた適切な言葉を選びましょう。また、毛筆や筆ペンを使うことで、フォーマルな印象を与えます。

のし袋や水引にも注意が必要です。仏事用の袋や結び切りの水引は避け、繰り返しお祝いをしたい場面では「蝶結び」を選ぶことが大切です。迷った際は「御餞別」が無難で、名前の書き方や連名のマナーにも気をつけましょう。

これらの基本的なマナーを守ることで、心のこもった餞別が相手にしっかり伝わり、より感謝の気持ちが伝わります。

タイトルとURLをコピーしました